壁を登る。そんな単純なことに夢中になるってなかなかない。
子どもの頃には意味もなく木によじ登り、見慣れない高さからの景色を楽しんだことが懐かしい。
そんな方にお奨めの遊び場です。
岡山市内でも本格的なボルダリングを体験できる施設があります。
子どもを連れて行くとなると、入館したものの怖くて登れないとか、飽きてすぐ帰りたい。なども不安要素。
そんな時にみつけたのがこの施設でした。
年齢制限もなく、利用料金も低価格。ボルダリングができる本格的な施設です。
湯原クライミングセンター
真庭市はこんなところ
根元の周囲が9.2mある桜の巨木「醍醐桜」がある町。湯原クライミングセンターから約30キロ。
藻谷浩介さんの里山資本主義で取り上げられた「木質バイオマス発電」もここ。
温泉番付で西の横綱に選ばれた「湯原温泉 砂湯」はここから北へ6キロ。
施設について
「湯原スポーツセンター」の中にある「湯原クライミングセンター」
この施設は、2005年に開かれた「第60回晴れの国おかやま国体」の時に設営され、現在も市が運営しています。
職員の方によると「オリンピック正式種目に決定した頃から、週末の利用人数が以前の約3倍(70人位)に増加した。時間によっては入室制限をすることもある」
とのこと。
僕が行ったのは日曜日。11時過ぎに現地に到着。
ちょうど団体が入ったばかりで入場制限が掛かっていて、1時間弱ほど待ちました。
食事をしたり、後ほど紹介する津山高専の練習風景を見学して時間を消化。
広場もあるのでボールとかあるといいかもしれません。
近くにはコンビニが2件。近所に食事処はありません。(湯原温泉街まで行けばいろいろありそう)
料金
到着したら、管理事務所で受付を済ませます。
写真を撮り忘れましたが駐車場に停めて、大きなボルダリング壁をみて左手にあるロッジ風の建物です
ボルダー壁のみ使用(真庭市在住の方)
一般 60円/時間
中学生以下 30円/時間
真庭市以外の人も利用できますが、料金5割増しです。
といっても大人で1時間が90円。中学生以下が45円です。
大人2人子ども2人で1時間遊び倒して「270円」
良心的すぎてびっくりします。。
市の運営だからこその価格設定とはいえ末永く運営するにあたって大丈夫なのかと心配。
< 注 意 >
受付作業をされていた方に聞くと、時には学生などにより貸切の場合もあるとのこと。
遠方から向かう時は、貸し切り予約が入っていないか電話で確認してから向かったほうがよさそうです。
電話番号は0867-62-3649(湯原温泉スポーツ公園管理事務所)
狙い目の時間
会場は10時がオープン時間。
入室申し込みが1時間単位なので、11時とか12時といった時間の切れ目が狙い目だと思います。
早めのランチを済ませて身体を動かす感じですね。
時間は、個人的には1時間で十分。体の使い方がなってないからだと思いますが、握力が失われてプルプルします。
ここだけの話。
「料金を決定した条例が本年度で切れる。来年度からは価格が上がるかも」とのこと。
2018年4月からは価格改定があるかもしれません。
この価格で遊べるのは今だけ!!(かもしれません)
岡山からの道のり
下道なら岡山市内から約3時間
高速なら岡山ICから湯原ICまでが約1時間半
湯原温泉スポーツ公園(岡山県真庭市禾津107-1)の中にあります。
湯原ICから南に2、3分。
右手にこの看板が見えるはず!
(右カーブの内側にあるのでちょっと気が付きにくいのでよく注意してください)
ボルダリングとは
壁をよじ登るイメージのボルダリング。
スポーツクライミングのひとつの種類で、5メートル弱の壁を手足だけで登るもの。
アイキャッチに使っている、巨大な壁はリードクライミングという別の競技です。
リートクライミングで使用する巨大壁(高さ15メートル、幅が4メートル)は経験者だけが使用できるらしい。
岡山国体の際に設営されて、普段は津山高専の生徒が練習をしています。
ボルダリングが出来るボルダリングルームは、リート壁の裏側にある建物にあります。
受付を終えたら、裏の入り口から入り2階へ。
見えてきたのは見たことのある壁!
これぞボルダリング!!
登っている人の下は危険地帯。
そう考えると15人位が限界かなと思います。
シューズは下駄箱に20~28cmまでの物が並んでいます。
こちらも無料で貸してくれます。というか、下駄箱においてある靴をそれぞれ自由に使うスタイルです。
遊び方と注意事項
登る時の注意などを教えてくれるスタッフは常駐していません。
その分、注意事項が表記されています。
「壁を登っている人」と「マットの上に居る人」はお互いの動きに注意すること。
壁の一番高いところは4m。ゴールしてうれしくて飛び降りると危ない。(そもそも怖い)
を滑らせて落ちてくることも頭において、登っている人の下は歩かない。
夢中になって飛び出してしまうのが子どもです。
一緒に居る大人が目を配って怪我などをせずに楽しみたいものですね。
難易度は4種類
ルートが、青色、ピンク色、黄色、黒色で示してあって初心者でも楽しめるようにしていました。
コツは、
登る前にコースをよく見て手順を考えてから登り始めること。
足を置くときはつま先で立つ事。
来場者の年齢層
僕が行ったときには、小学生の子供連れの親子が多いイメージでした。
小学校低学年でも遊べます。
息子は小学3年で娘が6年。一緒に行った友人で一番小さな子が小学1年生。
それぞれ自分の限界の中で楽しんでいた様子。
体重が軽く身軽なので下手したら大人よりもさっさと登っているイメージすらあったりします。
掴みやすい突起物を探しながらせっせと壁をよじ登り、
ゴールに到着して「ついた~~!!」「みてーー!!」とアピールしきり。
こういう表情が見られるっていいですよね。
先ほどの注意事項の掲示の他に下記のような掲示もあり、分かる人だけではなく施設からの、楽しんでほしいという意識を感じました。
オープン以来重大な事故は起こっていないけれど、不用意な落下で手をついて肘の骨折事故が2度あったとのこと。ルールを守って楽しみたいですね。
支えるというより落下したときに安全に着地できるような手助けのイメージのようです。
本気の部活動

現地のボルダリングの体験レポートはここまで。
入場制限の待ち時間に津山高専の部活動を見て感動したのでそのことを。
駐車場前にある、15メートルの壁を登る「リードクライミング」
地面にいてロープの準備や登る人が絡まない様に注意をする人(ビレイヤー)と、登る人(クライマー)の二人一組で挑戦する競技です。
協力しながら登る姿はかっこよかった。
ビレイヤーは「がんばれ!」と地上から応援。
動きをみながら、突起物に引っかからないようロープを調整したりしていました。
クライマーはその動作に気がつくたびに「ありがとう。安心して登れる」と声に出している姿が見られました。
共同作業です。文字通り命を預ける方と預けられる側。
こういうのいいですね。
3年後には、ここで練習した人が2020年 東京オリンピックに出場したりするのかな!!
まとめ
岡山からは少し距離はあるものの、格安で体験できるボルダリング施設でした。
ゆっくりと出かけてボルダリングで遊び、湯原温泉で日帰り入浴でゆっくりして帰るのもいいかもしれません。
夏休みに向けて予定を組んでみてはいかがでしょうか?