人にファッションから関わる 自分を役立ててもらう生き方

 第10回岡山ブログカレッジ、今回の講師は生川(なるかわ)敏弘さんでした。

 イオン岡山2Fの洋服販売店「the PARK」の店長で、個人を対象としたコーディネーターや、オリジナルブランドの運営も手がける。ファッションの人。

 アイキャッチは講演中の緊張した様子です。見ていると昨晩あまり寝てないんじゃないかな?なんて想像してしまう。いや、想像させられてしまう。そんなところが彼、最大の魅力なんじゃないかと思っています。(ファッションの知識じゃないんです。実は。)

 今はショップの店長。でも、1年前はフリーター。業界で働くも体調を壊し、海外へ自分探しの旅をしたのは、つい6年前の話。それでも業界で生きてきて「小学生時代、いじめから救ってくれたのはファッションだった 」「自分ひくファッションは0」「ファッションが好きです。愛しています」などと熱っぽく話す。
 

 本人は、今の場所に立てている理由として「夢を諦めなかった」「恐れずに挑戦した」「様々な人に支援して頂いた」 と説明をしていました。が、聞いていて思ったのは「ファッション大好きすぎる」ということ。

 大好きすぎて夢中で関わってきた。振り返って通ってきた道筋は、先ほどの3つかもしれない。でも、そんなテクニックとかやり方の話じゃない様に感じています。

その時、だから講演テーマが「ブログじゃない 想いで道は開ける」 なのか!と理解できた気がした。

 
 その上で、先ほどの理由を、僕が勝手に3つ考えてみました。

「好きなものを熱く話すこと」「人の好きに寄り添い真剣に聞くこと」「そんな繋がりを大切にして感謝すること」

そんな人が身近にいたら。そして何かのきっかけで講演をすることになり、30人ほどの前で話すとしたら。昨日、眠れなかったんじゃないかな?って想像してしまいませんか?

そして、応援したくなる。それが魅力になる。魅力がある人は…? つまりはそういうことなんじゃないかと思うのです。

 

「ブロガーおしゃれ化計画」

そんな彼が、講演の中で話した夢の一つがこれ。

 おしゃれな人を増やそう。そうしたらハッピーになる人が増える。
 その為に、自分を役立ててもらおうという企画

「好きな服で身を包んだときの高揚感が好き。そして自信も湧いてくる」という生川さん。
「自信あふれる立ち振る舞いは、自分だけではなくて周りにも影響を与える」とも。

 そんなことを聞いていて思い出したのが「三方良し」
 

近江商人の言葉で、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の3つで、売り手も買い手も嬉しいし社会貢献にもなっている。そんな商売をしましょうという言葉です。

生川さんは、自分なりの言葉で「Win Win Win Win Win」と表現しています。

①売り手  考えたプロダクトが届いてうれしい!買ってくれてうれしい!
②買い手  面白く興味深い商品手に入った。自分にぴったり。
③家族   うれしそう。かっこいい。一緒に歩いてもいい。
④役に立てた自分 知識が活かせた。笑顔が増えた。世界が平和になった。
⑤SNSなどを通じて楽しんでくれる人 参考になった。ビフォーアフターが面白い。
の5つ

 

 この5つでどれが一番、興味深いですか?

僕は、④役に立てた自分 が入っていることでした。

商品を売る云々だけではなくて「自分を生かしてくれたらうれしい」という想いが伝わります。

③、④、⑤のことを昔は、世間良しと言ったのかもしれませんが、今ならこの5つの言葉の方が分かりやすい気がします。

 

 ついでなので書いてしまうと、

お店に行ったことがあるんです。そこで、僕におすすめしたい服は今のこの店にはありません。でも…といろいろなアドバイスをくれました。

「自分を生かしてほしい」を体現している。と、振り返ってみて思います。

 

 

「うれしいと楽しいと大好きを持ち寄る」

 こんな風に出来る事を持ち寄って、楽しく生きる。得とか損ではなくて、「徳」が蓄積されていくような感覚。今の言葉でいうと「笑顔」や「愛」かもしれません。それが蓄積されていく。

このお金とか得じゃない何かが貯まっている感覚に出会うことが多いなと思います。

 

灯台もと暮らし」の鳥井弘文さんは、ブログで「何かを稼いでいる感覚の正体。」を「世の中の呪いのエネルギーを、愛のエネルギーへと変換する行為」と定義しています。

 

 何かが好きで仕方がない。それを通じて人の喜ぶ顔が見たい。そうやって生きている人の世界はのびやかに繋がっていて豊かだと思う。

 あなたの好きは何ですか?夢とかじゃなくていい。ただただ好きなもの。そんな話、聞かせてもらえると嬉しいです。

1歳から100歳の夢

 

 

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