現場×ことば=ブログ・メディア
~言語化するとき大切な3つのこと~
こんにちは。あきです。
お越しいただきありがとうございます。
誰もが気軽に発信できるからこそ、自分にしか書けないものを書きたい。
ブロガーはみんなそう思っているのかもしれません。
でも、よく考えたらそれって難しいことじゃないと思いました。
そのコツは「現場を言語化して伝えること」
岡山経済新聞でライターをしている中で学んだことを中心に、
そのコツを3つにまとめました。
ニュースはどれか。
「一言でいえば、記事の目的ともいえるニュースは何なのか」です。
そしたら終わってしまうので、もう少し踏み込んでみました。
大きな流れを説明すると、第一に自分が何を面白いと感じたか。現場でどんなニュースをみつけたか。そして、見つけたニュースの中から伝えたい人(読者)に届くのはどれなのかを考える思考流れでニュースを探します。
人に読んでもらうことを想定していない日記にはニュースが無くてもいいんです。
それに対しブログやニュースは、読む人の時間を頂いて読んでもらうもの。
何を伝えたいかを明確にして、そのことだけを書くこと大切ではないでしょうか。
SNSへの投稿には何かしらのニュースが必要かもしれませんねー。
そこはまたいずれ考えてみようと思います。
実際に取材して書いた記事で例示します。
[bc url=https://okayama.keizai.biz/headline/452/]
僕のような「美術館に興味はあるけれど難しそうであまり足を運ばない人」に届ける記事にしたいと考え、ギャラリートークを中心に据えて記事にしました。
取材の中で、「加山又造は今年で生誕90年」「瀬戸内市での開催展示会」「海のほとりの美術館」「毎週日曜はギャラリートーク」「他の巡回先が都会」「従来展示されてこなかった個人所有の作品が数多く展示」などのニュースの種を見つけました。
どの「種」を選んで書くかは記者次第。誰に届けるかも同じで記者次第
自分だけにしか書けない記事は、誰かの真似ではなくて自分自身が見つけたニュースを自分の視点で書くことではないでしょうか。
一次情報を伝えること。
一次情報とは、現場の情報のすべてです。
コンセプトやその場所の雰囲気や佇まい、味、イベントの目的や客層などの情報です。
「あの建物はすばらしい」や「あの店がおいしいらしい」といった誰かの意見や二次情報です。
リアルな情報はその場に行ったり、モノであれば手にしていないと分かりません。
味で言えば、人によって好みが違うので、誰かのおいしい=私のおいしいにならない。
少し極端な例ですが、「このうどん、自分好みでおいしいから☆5」という評価と、「高知産の鰹節と瀬戸内海のいりこで取った出汁に、岡山県産小麦の湯でたて麺のうどんで、かつおダシ好きの自分には最高だったので☆5」という評価ではどちらが参考になるでしょうか。
どれかの情報を選択して言葉にした時点で2次情報になってしまいます。
1次情報に近い情報として伝えるために、客観的に伝えることを努力すること。
これが大切なこと2つ目です。
情報の価値を判断するのは読者です。
判断の付きやすい情報を正しく伝えることが価値に繋がると思うのです。
余談ですが、「食べログ」「amazon」「価格com」には一般ユーザーが評価を投票できる仕組みがありますよね。
あれって、要するに口コミという情報を可視化しているもの。
その情報を使って人を集め、物品購入の窓口をめざすというのはアフィリエイトに近い仕組みだと思います
そう考えると、得意分野においてはああいうサイトに勝つ個人が増える時代なんだろうなと思います。
キーワードは一次情報の言語化です。
主観はどこに。
主観=その人ひとりのものの見方。「できるだけ―を排して評価する」⇔客観。
goo辞書より
客観が出てきたり、主観が出てきたり。国語の授業のようですがこれで最後の3つ目です。
といいつつ正直、上の二つで出し切った感。
上の二つを気をつけて記事を書けばいいと思っています。
そう…記事を書くにはね!
でも、この「主観」を持つことがブログをはじめたキッカケとして一番大きなところです。
その理由を書いていきます。
記事を書く前の今の段階を文字にすると、
ニュースを探した。
届けたい相手と書きたいニュースを選択した。
1次情報を吟味して面白そうな情報をピックアップした。←イマココ
です。
これを料理で表現してみると、
和風にするか洋風にするかを決めた。
焼くもの煮物、鍋などの調理法も決めた。
材料を買ってきた ←イマココ
そう。このあとは調理!
料理、好きですか?
僕は毎日作るわけではないですし、休みの週末だからといって毎週作るというほどではありませんが料理好きです。
ちなみに今日は、産直市場で間引いたニンジン(葉付き)が売っているのを見つけ、「ニンジン葉ふりかけ」を作りました。
「ニンジン葉ふりかけ」
軽く洗う
葉と身もみじん切りにする。
フライパンにごま油を垂らす
塩と白ゴマを入れて炒める
味見をして味を調える
しょうゆをひと掛けして香り付け白ご飯にかけて食べるとニンジン葉の香りが広がります。
これを料理というかどうかは別として、大体いつもこんな感じでなにか作ります。
その時、クックパットとか料理本とかを見ながら作ったりはしません。
思った通りに調味料などを入れて、味見をしながら。
実験のような調理と言えるかもしれません。
大丈夫です。
脱線、していませんよ!
料理は作っていて楽しいんです。
これは文章も同じだと思っています。
文章で料理での味見に該当するものは、読み返し(声を出して読む)です。
料理も、色合いを眺めたり、匂いを嗅ぐだけ見るだけじゃダメですよね。味見をしなきゃ。
声に出して読んで、引っかかるところは流れが悪い所
どのニュースを選択するかを選ぶということで自分の主観を出すのは大前提。
それに追加して、楽しむ姿勢を表現すること。
その為に味見をすること。
これが3つ目です。
まとめ。
リアル(現場)の言語化。
感じたすべての切り口を推考して一番興味を持った視点を文章で楽しく表現する。
その力を持った人のことを「メディア」と言うのだと思います。
ブログが面白いのは、きっとそこ。
星の数より多いすべての出来事に興味を持つのは難しいので、キュレーターサイトが独自の視点で情報を集める形式は今後も続くと思います。
その運営には現場を言語化するアーティストが必要不可欠。
そう考えると、この言語化する力がを持っていることになると思っています。
最後まで読んで下さってありがとうございます。
3か月後位にこの記事を読み返すと、赤面するのだろうと思います。
ブログを始めるにあたって、言語化について考えてみた文章です。
岡山経済新聞とは
取材範囲が岡山市内中心のウェブニュースメディア。
「街ネタ」と呼ばれる、イベント・グルメ・ショップ・観光などのニュースを人の営みの視点からを扱う。モットーは「街の記録係」。
閲覧方法はWEBサイトの他、Yahoo!地域ニュースなどに掲載。全国約 120カ所ある「みんなの経済新聞ネットワーク」のひとつ。
岡山経済新聞は、2013年5月7日にスタートし、今年で4年目を迎える。
僕は参加して1年と少しです。街で活動する人たちを紹介することで「岡山にはいろんな活動がある」とか「面白い人がたくさん居る」と思えたらいいな。そして、自分にも何か面白いことが出来るかも!と思える人が増えるともっといい!と考えつつ記事を書いています。